2024年1月24日 第29回連合駿台会学術賞・学術奨励賞授与式と記念講演、及び駿台懇話会が開催されました
2024年2月14日

第29回となります連合駿台会の学術賞・学術奨励賞の授与式と記念講演、そして新春例会の駿台懇話会が2024年1月24日(水)に、明治大学駿河台キャンパスのアカデミーコモン2階ビクトリーフロア暁の鐘で開催されました。コロナ禍で2,019年度は休止、2020年度、2022年度は授与式のみでしたが、第1部の学術賞受賞記念講演会、第2部の学術賞・学術奨励賞授賞式、そして第3部の駿台懇話会と題した大学役員や関係者と交流する新春懇親会と、4年ぶりに恒例通りのフル開催となり、140人とこれまで最多の参加者で大いに盛り上がりました。

 

【連合駿台会田村駿会長挨拶】

 

 

記念講演会の開会にあたり、まず能登半島地震の被害に遭われた方に対し心よりお見舞い申し上げます。さて、新型コロナで本賞の運営が小規模になった年が続きましたが、本年29回はコロナ以前にも増し、募集は過去最大の16作品がエントリーされ、受賞者の講演、大学と連合駿台会による授賞式、懇親会の開催など以前の交換会が開催されること嬉しい限りです。

学の使命は教育・研究そして、人材と研究を通じて社会に貢献することであり、大学が研究力を高めることは大学の評価・ステイタスに直結し、重要課題と思います。

今回の応募者は16人中、女性4名、40歳以下の研究者が9名であり、研究者の幅が広がり、将来が期待できる優れた内容が多かったと言えます。

特に、学術賞・学術奨励賞を受賞された3点については研究成果を社会に繋げる秀逸な内容です。長年にわたる研究のご努力と成果に対し心よりお祝い申し上げます。

また、受賞の募集・選考に携わった研究知財部の皆様、各研究所の皆様、ならびに、選考委員会の19名の選考委員のご努力に感謝を申し上げます。

「研究も明治」と言われ、大学の総合力を高めるべく一層の研究力の向上を願っています。

 

【第1部  学術賞受賞 宮下芳明総合数理学部 専任教授 (自然科学分野)記念講演】

■演題 『Design of Electrical Stimulation Waveform for Enhancing Saltiness and Experiment on Low-Sodium. Dieters』 (訳 塩分を高めるための電気刺激波形の設計と低ナトリウムダイエットの実験) 

 

 

この度は連合駿台会学術賞を受賞できましたことは望外の喜びであります。これもひとえに沢山の方のご支援の賜物と感謝しています。また、受賞した研究により明治大学の研究成果に貢献でき、恩返しができましたこと嬉しい限りです。

さて、受賞しました研究について説明したいと思います。

減塩食品の味をより濃く感じさせることは、電気味覚研究の到達目標のひとつでありますが、 これまで減塩生活者を対象とした電気味覚に よる塩味増強効果に関 する調査は行われていませんでした。本研究では、減塩を意識した食生活を行っていたり、過去に行っていたりした参加者 36 名(年齢:43 歳~65 歳,減塩継続期間: 2ヶ月か300 ヶ月)を対象に実験を行いました。実験では、減塩食品と一般食品を模した食塩水ゲルサンプルを用いて、電気味覚による塩味増強効果を調査しました。結果、減塩食品を模した食塩水ゲルサンプルの試食時に電気味覚を提示することで、有意に塩味が強く感じられ、そして、その塩味強度 は一般食品を模した食塩水グルサンプルと同等でありました。また、電気刺激によってもたらされる違和感は、8 割以上の参加者に対し、実用において問題となるようなレベルではないことが判明しました。本研究ではさらに、日常生活での電気味覚の活用を想定し、減塩味噌汁の塩味強度や風味の変化について、定性的な分析を行い、有効性を確認した。この電気刺数波形は、キリンホールディングスから発売される「エレキソルト」に搭載されることとなりました。また、2023年にはイグノーベル賞(栄養学)も受賞いたしました。詳細は下記に「先導性と独創性」「客観的な効果と持続可能性」「社会的ニーズの貢献について」シートに整理してありますのでご覧いただきますようお願いいたします。

※ 講演会ではかなりの資料をいただきましたが本インフォメーションでは「先見性・独創性」について末尾にシートを添付しています。

 

【学術賞・学術奨励賞授賞式】

1.  挨拶並びに表彰状授与   明治大学長        大六野 耕作 氏

2.  記念品授与        連合駿台会会長      田村 駿   氏

3.  受賞者挨拶        法学部専任教授      鈴木 賢   氏

                総合数理学部専任教授   宮下 芳明  氏

                文学部専任講師      谷口 良生  氏

 

【学術賞・学術奨励賞の受賞作者と受賞作品】

■学術賞2題

1, 鈴木 賢 先生 法学部 専任教授(社会科学分野)

『台湾同性婚法の誕生  アジアLGBTQ+燈台への歴程(みち)』

アジアで初めて同性婚法を制定した台湾に焦点を当て、その成立にいたるまで の 道程について多角的に検討を加えた作品である。世界的に人権擁護や差別解消が叫ばれる中、日本の世論にも大きなインパクトを与える研究です。

2, 宮下 芳明 先生 総合数理学部 専任教授 (自然科学分野)

『Design of Electrical Stimulation Waveform for Enhancing Saltiness and Experiment on Low-Sodium Dieters』 (訳 塩分を高めるための電気刺激波形の設計と低ナトリウムダイエットの実験)

人体に影響しない微弱な電流を用いて擬似的に味覚を変化させる「電気味覚」の研究 に企業と共同で取り組み、減塩食品の塩味を約1. 5 倍に感じさせる電流波形を開発した。

※同研究により 、Innovative Technologies 2022 などを受賞した他、2023年度のイグ・ノーベル賞(栄養学)を 受賞した。

■学術奨励賞1題

1, 谷口 良生先生 文学部専任講師(人文科学分野)

『議会共和制の政治空間 一フランス第三共和政前期の議員・議会・有権者たち』

議会共和制の構造を歴史的に検討するには不十分との認識から、地方選出の議員のキャリア形成に注目し、中央のみならず 南仏ブーシュニデュニローヌ県を中心とした丹念な地方文書館の資料調査によって、近現代フランス議会共和政に対する見方のみならず近現代フランス史の見方を大きく変える可能性を秘めた重要な研究です。

 

 

【 懇親会 】

1. 大学メンバー紹介

2. 挨拶    明治大学理事長     柳谷 孝   氏

3. 杯     明治大学長       大六野 耕作 氏

4. 閉会の辞  連合駿台会 副会長   三枝 富博  氏

 

 

(大学支援委員会・伊原敏雄委員長=1974年法学部卒)

【講演会参考資料】